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ブログ
2021.08.28
こんにちは 姫路スマイルデンタルオフィス院長の松島です。
マウスピース矯正(インビザライン)オフィシャルコンテンツはこちらをどうぞ。
今日は以下のテーマでお話しします。
来られる患者さんでも、この質問はすごい多いですね。
当院はほとんどマウスピース矯正で治療を行っているんですが、矯正を考えられている人って、『マウスピース矯正以外なら矯正しない』という人もいれば、『ワイヤー矯正でしかできないならワイヤー矯正でもいいけど、できたらマウスピース矯正が良い』なみたいな人もいるんですよね。
で、結構マウスピース矯正とワイヤー矯正の情報がいろんなところから出ていて、かなりややこしくなっているので、今日はマウスピース矯正専門で行っている歯科医師として、なるべく率直にそれぞれの良い所・悪い所についてお話していこうと思います。
ワイヤー矯正かマウスピース矯正かで迷っている方はぜひ最後までご覧下さい
このブログは矯正治療や歯科についてのプチ情報を発信しています。
今通われている歯医者では聞けないようなお話をしていきますので、興味ある方はYoutubeの方もチェックしてみて下さい。
ではまず結論からいきましょう。
『ワイヤー矯正にできて、マウスピース矯正にできない治療はだいぶ少なくなっている。でも得意不得意な治療があるので、注意が必要。そして、ご自身のライフスタイルや性格も含めて、治療を選択しよう。』
こういう風に思います。
ではこれについて解説して行きます。
はい、ではやっていきましょう!
本日はワイヤー矯正とマウスピース矯正についてです。
この部分はすごくたくさんの人に質問されます。やっぱり人生に一回きりの矯正治療だから失敗したくない。そういう理由でここをちゃんと知っておこうという思いがあると思います。
で本題の違いについてお話しする前に、まず知っておいていただきたいのは、このワイヤー矯正とマウスピース矯正というのは、それを語る時期によって全く別物になるということです。
どういうことかというと、まずワイヤー矯正というのは歴史ある治療で、今でもかなりたくさんの人が矯正をする際にはワイヤー矯正でされます。そして、過去にもかなりの研究が行われて、論文 すなわち歯科医師として参考にするエビデンス(根拠)というものがかなりたくさんあります。ある種 だいぶ確立した治療方法なんですね。
それと比較して、インビザラインを中心としたマウスピース矯正というのは、意外と昔からあるんですが、症例数が増えてきたのがこの10年以内くらいなので、やっぱりワイヤー矯正よりは歴史が浅いし、研究の数も少ないです。
なので、そういった面では不利なんですが、逆を言うと、このマウスピース矯正というのはパソコンとかを使ってデジタルのメリットを使ってできる治療なので材料の向上や、分析ソフトの改善なんかを含めて、年々の進化がものすごい治療なんですね。
なので、大げさに言えば数年で全く別物くらいの性能になるので、いつ話された内容かによって全く別物になります。
数年前のマウスピース矯正と今のマウスピース矯正 または今と数年後のマウスピース矯正は全く別物になっているのでそこは知っておいてください。
では前置きが長くなりましたが、始めましょう。
1.期間・価格
2.痛み
3.適応
4.治療中の不便さ
こんな感じです。
まず1つ目期間と価格についてです。
以前矯正治療の価格についての記事・動画作ってますが、期間と価格がそれぞれで少しずつ違います。
まず期間に関しては結局動かし方によって、もしくはその人の状態によって大きく違うので何とも言えませんが、大体2~3年程度という一般的な期間は同じです。基本的に骨の中を歯が動いていくので同じように期間がかかります。
ただ矯正治療というのは一般的に治療期間を長めにお話して短く済んだらラッキーみたいに考えてお話しする風潮があるので、もっと短く終わる人もざらにいます。そして、思いのほか動き難くてもう少し時間がかかる人もいるので、これはワイヤーとマウスピースというよりは純粋に個人差かなと思います。
で続いて価格ですが、価格に関しては一般的にマウスピース矯正の方がワイヤー矯正よりも高いことが多いです。キレイラインとかアソアライナーとかそういった部分矯正専門のマウスピース矯正は安かったりしますが、結局全体のマウスピース矯正をする場合にはワイヤー矯正よりも高くなる場合が多いです。
ワイヤー矯正はワイヤーなんかの細かいパーツの原価と人件費しかかからないんですが、マウスピース矯正は製作するのに結構 製作費用が掛かるので、その分高くなる感じです。マウスピース矯正=安い治療ではなく、矯正治療の一つの選択肢だと考えてもらう方が良いでしょうね。
そして続いてが痛みについて、ちょうど少し前にこれに関する記事を作ったので、ぜひ詳しくはそれを見ていただけたらと思いますが、どちらの矯正も歯を動かす以上、痛みは必ずあります。
ただし、ワイヤー矯正とマウスピース矯正では痛みの種類と時期が変わってきます。
まずワイヤー矯正は1か月に1回調整というのが一般的なので、1か月に1度ワイヤーが変わったり、ちょっと力をかけたりします。そのため最初に1度大きな力がぐっと加わって、それが少しずつ弱まっていくので、最初がかなり痛くて、徐々にマシになっていくという感じなんですね。
なので、痛みの波が結構激しい治療です。
その点マウスピース矯正はこういったマウスピースを何枚も作って、1週間に1度ご自身でマウスピースを交換してもらいます。4回に1回くらいクリニックに来てもらってずれがないか確認したりするんですが、基本的には1週間ごとに新しいマウスピースで少しずつ動かしていくので、痛みは小さい傾向にあります。
こういう部分で行くとマウスピース矯正の方が痛みは少ないだろうなという感じがします。
僕も今実際につけていますが、新しいマウスピースをつけると最初1日2日ちょっと違和感強いですが、3日もするとかなり慣れてきます。
これが痛みに関する違いですね。
そして適応範囲です。
皆さんここの部分でマウスピースにするかワイヤーにするかを決めると思います。
つまり、マウスピースではできないと言われたから、ワイヤーにするという流れで選ぶ方が多いんですね。まずここに関しては、知っておいてほしいのが、もちろんワイヤーでないとできないケースもあるんだけど、今ではそういうケースはだいぶ少なくなってきているという状況です。
というのも、先ほど言ったようにマウスピース矯正というのは技術の進化でかなり適法範囲が変わる治療なので、今では数年前にできないという風に言われていたものも結構できるようになっているんですね。
昔は歯を抜いての矯正はマウスピース矯正ではできないと言われていましたが、今では十分可能になっていますし、確かに歯茎の中に埋まった歯の矯正に関してはワイヤーでないとできないとかはありますが、かなりできることが増えてきています。
もちろん依然としてワイヤーの方が歯を抜いて、口元をぐっとひっこめる治療に向いていますし、ワイヤーの方が得意な治療というのはいくつかあるので、マウスピース矯正万能とは言いませんが、ワイヤー矯正対マウスピース矯正どちらが良く治せるかの論争というのはそろそろ終わっていて、どちらでもかなり多くのケースは治せるんだけど、特殊なケースにおいては状況によって使い分けよう。
そういう感じになっています。
ちなみに奥歯を後ろにずらして歯を抜かずに治療できる可能性が高いのはマウスピース矯正の方だし、というのでそれぞれのメリットがあるなという感じです。
これについて話すと長くなるので、詳しい部分はまた後日別に動画でお話ししますね。
で、最後が治療期間の不便さについてです。
これはそれぞれに違った不便さがあります。
まずワイヤーの不便さはもちろんワイヤーが付きっぱなしということですね。
見た目が気になる、歯磨きしにくい、ワイヤーのとがった部分で口内炎ができていたい、そういう問題が出ます。
この不便さが嫌で矯正を躊躇する人も多いと思いますが、やっぱりワイヤーを外せないというのは辛いですよね。その期間に歯磨きしにくくて虫歯になっちゃう人もいたりして、そうなるとかなり悲惨です。
ただし外せないというのは、ある種メリットもあって、確実に矯正力が24時間かかるので患者さんは何もしなくても歯を動かせる。これは術者からすると大きなメリットですよね。そのため矯正力を管理しやすいので、お子さん等にはすごく向いている方法になると思います。
それに対してマウスピース矯正は基本的に分かりやすいメリットが多いです。
見た目も分からないし、若干しゃべりにくいけどそんなに違和感はないし、外せば普通に歯磨きできるし、ワイヤー矯正のデメリットをひっくり返したようなメリットがあります。
ただし、その分つけ外しが患者さん任せになるので、患者さんにちゃんとつけてもらわないと歯は動かないので、めんどくさがりの人とか忘れっぽい人には大変な治療になるかもしれません。後は意外とおやつとか飲み物とか朝昼晩の3食以外の飲食に不便があったりするのは意外なデメリットになる気もします。
外せる分のデメリットもあるというのがマウスピース矯正のデメリットでしょうね。
はい、という感じで。
ワイヤー矯正・マウスピース矯正それぞれのメリット・デメリットについてお話していきました。
向き不向きはありますが、純粋にどちらでしたいかというのを選んでいただける時代にはなってきていますので、昔マウスピース矯正は無理と言われて諦めた方でも、ぜひまた一度検討していただけたらと思います。
この情報で皆さんの矯正方法選びが楽になれば嬉しいです。
今日の動画が良かった。役に立ったという方はぜひ
高評価、チャンネル登録 よろしくお願いいたします。
では今日はこれで終わります。
健やかにお過ごしください。
姫路スマイルデンタルオフィスでした。
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