神経のない歯のホワイトニング｜ウォーキングブリーチ

皆様は小さい頃にぶつけた歯が数年経って黒くなってきたという経験はありませんか？

少し分かりにくいですが、この患者様の向かって右側の前歯はその様な状況でした。

これは【歯髄壊死から生じる歯の変色】です。

本日はこのような状況を改善するための方法について紹介していこうと思います。

本日の目次

①1本だけ歯が黒くなっている原因

②治療方法

③治療前後の比較

1本だけ歯が黒くなっている原因

まず今回の症状の原因からお話ししていきましょう。

歯が1本だけもしくは2本だけ他の歯と比べて暗い色になっている場合、そのほとんどが歯髄がないことによって生じた歯の変色です。

こういう状況の患者さんにお話を聞くと、大半の人が『小さい頃に歯をぶつけたことがある』とか『虫歯で神経をとったことがある』と言われます。

歯は硬い組織なのですが、その中には神経というものが存在していて、それと共に張り巡らされている血管によって栄養供給を受けています。その神経がぶつけた衝撃や虫歯で死んでしまうと、血液中の成分が沈着してこの様な返照を生じます。

ではその様な場合、どの様にして治療を行えばいいかというところについて解説します。

まず神経が死んでしまっていて、悪くなってしまった神経が中に残っている場合は急いで神経の治療をしてください！

神経が死んだ後長く放置すると、歯が内部から虫歯になってドロドロに溶けて、寿命がすごく短くなってしまいます。

変色している歯は神経の治療はされておらず、根っこの先に病巣が確認できました。このまま放置すると病巣がさらに骨を溶かして広がっていく可能性があります。

歯が変色していきているけど神経の治療がまだという方は急いで治療をしましょう。

続いてが今回の本題のウォーキングブリーチです。

ウォーキングブリーチというのは、移動しながらでも勝手に歯がホワイトニングされていくことから名付けられた治療法なのですが、通常のホワイトニングとは違って『歯の内部に薬液を入れて、内部から漂白していく治療法』になります。

特殊な薬液を神経の治療をする際にできた穴に入れて仮蓋をします。

大体1週間程度薬液が作用すると歯が白くなります。

効果が不十分な場合は再度薬液を入れてもう1週間待ちます。

経験上ほとんどの方は１回の薬剤の使用で劇的に改善されて満足します^^

では治療前後の写真で効果を比較しましょう。

この患者様は矯正治療も行ったので、治療前後で劇的に変化があります。

もしも歯の変色で悩まれている方はご相談ください。

思っているよりも短い期間で、高価でない治療費用で治療可能です^^

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