2021.09.15

矯正治療と親知らず

こんにちは 姫路スマイルデンタルオフィス院長の松島です。

マウスピース矯正(インビザライン)オフィシャルコンテンツはこちらをどうぞ。

今日は以下のテーマでお話しします。

矯正治療前に親知らずは抜いた方が良いのか?

当院には幅広い年齢層の方が矯正治療を行いに来ていただく多くのですが、やっぱり20代の患者さんは多いんですよね。

で、20代の方の矯正をする時に、矯正前に必要になることが多い、そして患者さんにとっても気になることが多いのが親知らずの治療です。

今日は親知らずについて矯正歯科医の目線からお話ししようと思います。

『矯正していこうと思っているけど、親知らずまだあるな』という方はぜひ最後までご覧下さい。

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このブログは矯正治療や歯科についてのプチ情報を発信しています。

今通われている歯医者では聞けないようなお話をしていきますので、興味ある方は是非チャンネル登録よろしくお願いします。

親知らずは矯正前に抜くことが多いけど、その前に矯正医にご相談下さい!

ではまず結論からいきましょう。

多くの場合親知らずは抜いた方が良いんだけど、矯正前に抜いた方が良いだろうと患者さんが勝手に判断したら良くない場合もあるので、要注意です。

ではこれについてお話しします。


はい、ではやっていきましょう!

今日は親知らずについてです。

親知らずというのは皆さんご存知だと思いますが、大体20歳前後に生えてくることの多い、第三大臼歯と言われる奥歯の事です。

横になっているのが親知らず(第三大臼歯)です。

で、親知らずというのはちゃんと生えてくる場合には良いんですが、現代の多くの人ではスペースが足りずに横を向いてしまったり、歯茎に隠れてしまって、害をなすことがあるのでほとんどの場合で抜歯した方がメリットが大きいです。

親知らずを放置するとどんな害があるかというと。

親知らずがあることによるデメリット

・歯茎が腫れて痛みが出る事がある

・親知らずが虫歯になる

・親知らずの手前の歯が虫歯になる

・親知らずが押してきて歯列が乱れる。

こんな感じで、いくつかあります。

今回は矯正に関する内容なので、歯列の乱れにフォーカスしていきましょう。

・親知らずを放置すると歯列が乱れやすくなる

歯というのは一見動かない固定されたモノのように思えますが、通常後ろから前にどんどん押す力というものが働いています。

よく患者さんが、昔よりも下の前歯のがたつきが大きくなっているように感じるという風に言われますが、それは気のせいではなく、実際に乱れが大きくなっているんだと思います。

きれいに整った歯列であれば、左の押す力と右の押す力、これが真ん中でしっかり0になるんですが、歯列に乱れがあると、どんどん歯が前に押してきてずれが大きくなっていきます。

で、その動きを助長するのが親知らずなんですよね。

最近の患者さんは多くの場合親知らずは横を向いていると言いましたが、特に矯正を考えるくらい顎のスペースが足りない人は多くの場合、親知らずが横を向いています。

そうなると、横に向いた親知らずがその隣の歯を押して、その力が前歯までずれを起こします。

矯正の観点から考えると、これが親知らずがあることによる最も大きなデメリットですね。

矯正するしない、どちらにしても親知らずは抜いていた方が歯列の乱れの予防になります。

・矯正前に親知らずを抜歯する目的

そしてつづいて矯正治療する前に親知らずを抜歯する目的です。

親知らずは先ほどの理由から歯列を乱すというのは分かっていただけたと思いますが、やっぱり矯正する前に親知らずを抜いた方が良い理由があります。

それはスペースの問題ですね。

基本的に矯正治療というのは顎の中に歯を入れるスペースを作っていく治療なのですが、その方法として、途中の歯を抜いてそのスペースを利用して、前歯をひっこめるか、奥歯を奥にずらして、前歯をひっこめるか そういう選択肢があるという風に以前の記事で紹介しました。

で、途中の歯を抜く場合とか部分矯正で奥歯に触らない場合は親知らずの抜歯を急いでする必要はないんですが、奥歯を後ろにずらしていく方法で矯正する人はそこに親知らずがあると、邪魔になって歯を後ろにずらせなくなってしまうので、やはり先に抜く必要性が高いです。

かなり奥まっていて、通常なら抜かないという判断をするような親知らずでも時には頑張って抜いていく。そういう必要があるくらい、親知らずの抜歯の必要性が高くなります。

そうやって聞くと親知らず抜きたくないから矯正止めようかなという人も出てくるかもしれませんが、今抜くか、将来悪くなってから抜くかの違いなので、極力状態が良いうちに、骨の柔らかい若い時期に親知らずの抜歯はしていたほうが楽なので、ぜひここは頑張っていきましょう。

深い位置にある親知らず程、腫れは出やすいですが、1週間もたてば腫れは引きますし、頑張っていきましょう。

で、ここまでで矯正前に親知らずの抜歯をするメリットを知っていただけたかと思います。

こうやっていうと、ものすごい行動力のある人であれば、じゃあ親知らずを抜いてから矯正の相談しに行こうという人がいるかもしれないので、そういう人に注意事項です。

・親知らず抜歯前には矯正医にご相談下さい

もう親知らずを抜いているという人であれば別にいいんですが、これから親知らずを抜くというのであれば一応矯正相談してから親知らずの抜歯をお勧めします。

というのもほとんどないんですが、たまに親知らずを抜かないほうが矯正治療が有利に進みやすいという人がいます。そういう人で親知らずを先に抜いてしまうと非常に困難な治療になってしまうんですよね。具体的に言うと、すごく上の前歯が出ていて、それをひっこめたいという人であれば、上の親知らずだけは一応抜くかどうかは矯正医との相談後にしておいてください。

上の親知らずは抜くのは簡単ですが、抜いてしまうと矯正治療の選択肢が狭まりますので、少し知っておいてください。


ということで今日は矯正治療と親知らずについての内容でお話しました。

親知らずをまだ抜いていなくて、今後矯正を検討されている人に参考になれば嬉しいです。

では今日はこれで終わります。

健やかにお過ごしください。

姫路スマイルデンタルオフィスでした。

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