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ブログ
2021.10.20
こんにちは 姫路スマイルデンタルオフィス
院長の松島です
今日は以下のテーマでお話しします。
本日は前回と前々回に続いてお子さんの歯並びに関する内容です。
今日はお子さんの歯並びを悪くする癖とその対処法というテーマです。
ぜひ最後までご覧ください。
6歳のお子さんの歯並びを悪くしてしまう悪い癖は
・口呼吸やぽかん口
・指しゃぶりや唇を噛むこと
・ほおづえ
・低位舌
このあたりです。
このあたりを治すだけで矯正する前に歯並びが崩れるのを防げる可能性があるのでぜひ知っておいていただけたらと思います。
ではそれについて解説していきます。
はい、ではやっていきましょう!
今日はお子さんの歯並びに関するテーマの記事の3回目です。
今回3回に分けてこのテーマを扱ったのはもちろん非常にこのテーマが重要だからです。
歯列というのは遺伝とか環境でどうしても乱れてしまうという人もいれば、子供時代に悪い癖さえなければ乱れ無かったろうな、もしくは乱れが小さかっただろうなという人もいるんですよね。
普通にしていて知る事の出来る情報ではないので、教えておいて欲しかったという親御さんもいると思いますので、僕の方からお話しています。
で、以前歯並びの生え変わりの時期と順番、そして歯並びの正常と異常をお話してきたのでけっこう皆さん基本知識はついてきたのではないかと思いますが、それを踏まえて今回重要なキーワードになるのは
『歯は理由があって今の位置に並んでいる』
ということです。
これはどういうことかというと、
例えば、顎の大きさに対して、歯が大きすぎる場合はどうしても歯がガタツキやすいですし、逆に小さければすきっぱになります。
もしくは子供の歯が抜けたままになっていて奥歯が前に来ていたりしても同様です。
そして、以前歯の位置というのは舌とほっぺのちょうど真ん中に位置するといいましたが、舌が大きすぎる人は舌の厚がかかりすぎて、すきっぱになりやすかったり、出っ歯になりやすかったりします。
また口呼吸をしたり、ぽかんと口が開いていると唇の筋肉によって歯が止まらないので、外側に押されて出っ歯にもなります。
こういうことがあって、歯の位置というのは決まっているので、矯正をして歯をきれいな位置に並べてやったらそれで治療が終わりではなく、歯を悪い位置に留めている悪い習慣も含めて治してやる必要があります。
その中で今回は特に影響の大きい悪い習慣を取り上げようと思います。
まず1つ目が口呼吸です。
先ほど口呼吸やぽかん口は出っ歯になりやすいといいましたが、これが最も多くみられる歯列にとって悪習慣です。
これに関しては口呼吸をする多くの子が鼻や気管支系に問題を抱えていることが多いので、純粋に習慣を治すように気をつけてくださいとばかりは言えません。
僕自身も口呼吸がどうしてもやめれなかったので気持ちがすごく分かります。
ただ、もし口呼吸の原因が呼吸器の問題ではなくて、純粋に癖だとしたら是非治しておきましょう。
これを治す方法としていくつかありますが、一般的なのがまず『開いていたら閉じるように指示する。』ということですね。
これをされる人が最も多いと思います。
親として注意しなきゃと思いますもんね。
ただ最初に言っておくと、これはかなり効果は薄いです。
正直子どもの側からするとうるさいなくらいにしか思いませんし、言っても効かないからお母さん達もつらいですよね。お子さん達も好きで口を開けているわけではないので、やっぱり無意識のうちに口を開けちゃうんですよね。
なので、その都度注意するというのはあまりお勧めできません。
ではどうするかというと、無意識でも口を開けないようにすべきなんですが、そのためには口を閉じる筋肉を鍛えてやる必要があります。
方法として1つは器具を使用する方法で
もう一つは器具を使用しない方法です。
器具を使う方法で言えば、歯科医院で売っているようなポカンXというような歯科専用の薄いシート状の器具を唇の間に挟んで、そのままそれが落ちないように過ごしてもらうというような方法です。
それを付けたままお子さんにテレビとかを見てもらってください。
最初は意識していないと口が開いて器具が落ちますが、筋肉が鍛えられてくると落ちなくなっていきます。
別に専用器具でなくても薄くて清潔で安全なものであればそれで良いので、ギターのピックとか薄くて適切なサイズに切ったプラスチックの板があれば、それを使用していただけたらと思います。
これだけで、注意を続けるよりはけっこう効果はあるんじゃないかなとおもいます。
もう一つは『あいうべ体操』というものです。
これは文字通り『あ』・『い』・『う』と言ってから 『べ』と言いながらベロを出していく運動です。
簡単でどこでもできるのが便利な方法です。
1日30セットくらい行ってもらうとかなり効果はあるように思います。
ただ、どうしても忘れてしまうと思うので、時間を決めてお子さんと一緒にお母さんやお父さんもあいうべ体操をしてもらえたらと思います。
それでもやっぱり口呼吸がやめれない場合には、強制的に器具を使用して改善していく方法もありますので、まずはこのあたりをやってみてもらえたらと思います。
続いて、6歳時点でなおして欲しい癖が
『指しゃぶりと唇を噛む癖』です。
指や唇をかんでいると、その指や唇に歯が押されて上下の歯の間に隙間ができて出っ歯になっていきます。
本当に重度の患者さんになると長時間 強く指をしゃぶった結果骨格まで変わってしまって、非常にいびつな顎の形になってしまうので、ぜひ注意していただきたいです。
ただしこの指しゃぶりという部分に関しては、お子さんのストレスの解消法としてこれを行っている場合もあるので、指しゃぶりだけをやめさせればいいというわけではなく、むしろ無理に辞めさせない方が良い場合もあるので、そこは知っておいていただけたらと思います。
これに関しては5歳までに指を数癖が落ち着くようであれば問題ないと考えられているので、そこまではあまり厳しく指摘しないようにしてあげて、もしもそれ以降も続くようであれば歯科医師に相談の上で方法を考えましょう。
そして3つ目のなおして欲しい癖が頬杖です。
頬杖というと机の上に肘を立てて、その手の上に顔をおくことですが、おそらく学校が始まったりして勉強を始めるとこの癖が出たりすると思います。
この癖はすこしなら対した問題はないですが、長く、しかも片方だけに偏って行い続けると顎の成長や顎の関節に問題が出てきます。
顎関節症というものになりやすかったり、顔の形や傾きが左右非対称になって将来見た目等で悩むことに繋がりやすいので、極力これはしないようにしましょう。
そして最後が低位舌です。
聞きなれない言葉と思いますが、舌の位置が本来あるべき位置よりも低い位置になることを言います。
まず本来舌というのはどこにあるべきかを皆様はご存知でしょうか?
それは下の写真の通り、スポットといわれる口蓋の部分に接しているのが正しい位置です。
この位置に舌があることで、上顎が成長に合わせて自然な幅に広がり、前歯の発育が自然に起こります。
それに対して、低位舌というのは舌が下の歯の間にあることを言います。
この癖が生じると、上あごが狭くまり、本来の歯並びは上あごが下顎にかぶさるように位置するところが、反対に下顎の幅の方が広くなり、反対咬合というものになってしまします。
これは長く続くと骨格にまで影響を及ぼしますので、ぜひ早くに正しい位置に位置付けるように訓練してあげてください。
対処法としては効果的なのは先ほどの『あいうべ体操』や、舌で音を鳴らす練習、ガムを舌で口蓋に押し付ける練習をすることで、舌の筋肉を鍛えてやることです。
筋肉が鍛えられると自然に舌の位置は正しい所に位置づけられることが多いので、それをやってみましょう。
はい、ということで今日は歯並びにとって悪い習慣と、その対処法についてお話しました。
ご自身でできる部分もありますが、ぜひ親御さんだけで悩まず気軽に矯正医に相談していただけたらと思います。
では今日はこれで終わります。
健やかにお過ごしください。
姫路スマイルデンタルオフィスでした。
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