2021.12.11

矯正治療中の痛みと対処法について

こんにちは姫路スマイルデンタルオフィス院長松島です。

今日は以下のテーマ

矯正治療中の痛みと対処法について

これについてお話していこうと思います。

矯正治療をすると歯に力をかけていることになるので、程度の差はあれど痛みが生じることがあります。

今日はそんな矯正中の痛みと対処法についてお話していこうと思います。

【目次】

  1. 矯正期間中の痛みの種類
    ・歯を動かす痛み
    ・食事中の痛み
    ・食いしばりによる痛み
    ・マウスピースが当たって生じるベロの痛み
  2. 痛みの対処法

1.矯正期間中の痛みの種類について

まずはどのような痛みが生じるかチェックしていきましょう

・歯を動かす痛み
・くいしばりによる痛み
・食事中の痛み
・マウスピースが当たって生じるベロの痛み

痛みの種類というとこういうものが一般的に生じることがあります。

・歯を動かすことによる痛み

基本的に矯正というのは歯を動かすために力をかけていきます。

力をかけると歯の周りにある歯根膜というものが反応を起こし、少しずつ歯が動いていきます。

そのため軽度ですが、歯の周りの歯根膜が炎症状態になります。これが矯正中の痛みの正体です。

この痛みは特に動きの大きい歯で生じやすいのと、臼歯と比べると繊細な前歯部に起こりやすいです。

【対処法】

歯を動かす以上この痛みは避けがたいですが、マウスピース矯正のインビザラインの場合には歯を動かす量が一定で、かつ細かく分かれているので1か月に一度アナログな方法で歯を動かしていくワイヤー矯正よりは痛みは少ない傾向にあります。

多くの場合マウスピース矯正中に痛みが強すぎるというお話はあまり聞かないので、最初の1週間ほどして慣れてくることが多いです。

ただそれでも痛みが強い場合には歯を動かす量を調整したり、計画の見直しも含めて対応していく必要があります。

・食事中の痛み

食事中の痛みも多くが先ほどと同じ歯根膜の炎症によるものが多いのですが、ある一定のケースにおいては噛むときに痛みが生じます。

それはどういうケースかというと、反対咬合を治すときです。

反対咬合と言っても例えば1本の歯 上の写真で言うとこちらから見て左の引っ込んだ前歯がありますが、この歯を正常にするために前に出していくとき一定期間下の前歯に強く当たる時期があります。

その時期は前歯がカツカツ強く当たって(咬合干渉といいます) 噛みにくかったり、噛む時に痛いということも起こりえます。

【対処法】

どうしてもその時期は噛みにくくなりますが、慎重に噛みながら前歯が下の歯を乗り越えるのを待っていきましょう。必要があればかみ合わせの調整を行いスムーズにやり過ごせるように工夫していきます。

・くいしばりによる痛み

続いてがくいしばりによる痛みです。

マウスピース矯正を行うと口にどうしても違和感が生じるので口の内部が気になった状態になりやすいです。そしてマウスピースの上下の厚み分、普段楽にしている時にはあまり接していない上下の奥歯が当たったりします。

その結果顎の筋肉が過度に緊張して、夜寝ている時にくいしばりをしやすくなったりします。

患者さんに聞いてもあまりそういう風に言われる人はいませんが、僕自身がマウスピース矯正中それに悩みました。笑

くいしばりによって奥歯ばかりに変な力がかかると矯正の結果にも影響したりするので適切な対処が必要になります。

【対処法】

通常マウスピース矯正中はマウスピースをした状態の嚙み合わせに気を使うことはないのですが、くいしばりが強い患者さんにはマウスピースを付けた状態での嚙み合わせの調整をお勧めします。

『グッと噛んだ時に奥歯が当たり、歯ぎしりをした時に奥歯に負担がかかりすぎない。』そんなかみ合わせを目指して調整していきます。

※マウスピースが薄くなると穴が開きやすくなったり力のかかり方が変わってしまうので、あくまでこの方法はくいしばりが強すぎるときに行います。

・マウスピースが舌にあたって生じる痛み

インビザラインのマウスピースはかなり精度良くできてくるので、比較的問題は少ないのですが、それでも工業製品のような形で品質にばらつきもあるのと、研磨の面によっては端が舌に当たってくることがあります。

最初は何ともなくてもずっと擦れていると痛くなったりしゃべりにくくなったりします。

【対処法】

そういう時には研磨しましょう。

クリニックにおいてそのとがった部分を発見できた時にはクリニックで研磨させていただきますが、どうしてもご自身で交換しながら痛みが出てくることもあると思うので、その時にはサンドペーパーをご利用ください。

だいたい#400という比較的細かい番手の『耐水ペーパー』というものを選んでもらえるといいかなと思います。

当院の患者様にはセット時にお渡しするように準備しようと思いますので、もしもとがっているなという所があればその部分をご自身で研磨していただいて構いません。

あまり広範囲に研磨するとザラザラしたり、汚れが付きやすかったりするので、その際にはぜひご連絡ください。対応いたします。


はいという感じで今回は矯正中の痛みの種類と対処法についてお話していきました。

僕自身も今矯正の保定期間中ですが、やはり矯正中というのは痛みやストレスも多少あると思いますのでこれを頑張って乗り越えていただけたらという思いで記事を書きました。

皆さんの参考になれば幸いです。

では今日はこれで終わります。
健やかにお過ごしください
姫路スマイルデンタルオフィスでした。

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